こんにちは。
NRです。
台高 北山川 摺子谷左俣大滝へ行ってきました。
林道より大滝を望む。
ここは上部の樹林帯に包まれた小滝も含めたら、190mの高さを誇る大滝です。
朝一番滝に取り付けたらベストだが、所用で遅れ昼前から登攀開始した。
下段。
1P目。
釜からスタートしたものの、後半は岩登り。
晴れ過ぎて、とても暑かった。。。
2P目。
一気に水線へ寄って、垂壁のヌメヌメ壁を、スカイフックとアブミで突破。
水線横のカンテは高度感も抜群。
そしてヌメヌメでランナウトだった。
3P目。
コンテで1段目に。
4P目。
激シャワーに突入。
どれだけ上がれば安全地帯に着くのか、何もわからない。
上から引っ切り無しに、頭へ水を叩きつけられる。
出だしからステミングだが、瀑水でこの下がどれくらいの高さか見える余地も無かった。
シャワー中、真っ暗でゴルジュの中に居るみたいだった。
レッジでピッチを切りました。
2段目直下。
見上げると、綺麗な直瀑。
5P目。
シャワーでは無く、辛いフリーとなる。
お友達のリードです。
余裕で行ってしまうお友達に、驚愕です。
2段目直下。
滝に虹が掛かり幻想的です。
ここ以外にも、沢山の虹が掛かる滝でした。
振り返ると、素晴らしい山々の眺望。
6P目。
フリー大好きなお友達が、続けて行きます。
上段部分がお目見えしました。
7P目。
3段目直下を水線で行きます。
8P目。
4段目に上がります。
最初は巻きで滝上出ようと思いましたが、取り敢えず真下から見ていたらラインが見えました。
水線左を上がります。
そこからヌメヌメ垂壁のトラバ。
4段目のバンドに着きました。
しかしそこは激シャワーでした。
全身水を浴び続け、緊張します。
小さなスタンスに乗りつつ、カムを何とか水中の中にセット出来た。
5段目まで5mの垂壁。
ずっと水を浴び続け、寒さと緊張でガタガタ震え始めていた。
しかしカムがしっかり効いたので、安心して一歩を上げた。
フットジャムも決まり、5段目上に有る浅いクラックにバイルが決まり、身体を上げた。
その瞬間・・・5段目落ち口からの瀑水の水圧に、上半身が飛ばされそうになった。
何とか持ちこたえ身体を上げようとするが、それ以上に水の力が強かった。
水が顔に叩きつけるように当たり、息もままならなかった。
1分位は、耐えたかもしれない。しかし腕がパンプし始め、落ちると思ってからフットジャムの
効きが強いため、このまま飛ばされたら逆さに落ちてしまうと感じ、
足のジャムを緩めた瞬間水に弾き飛ばされた。
逆さにならず、岩にも当たらず、安全に落ちれた。
4段目直下は、ハングしているので15m程ロアダウンしてもらい着地した。
1時間程の登攀だった。
・・・・気付くと辺りは暗くなっていた。
ランナーは、残置して取り敢えず巻き上がることにした。
しかしヘッデンで高巻きは、緊張する。
大滝の上でビバークした。
ビバークは、想定内なので気持ちも食料も準備していたので、安心して過ごせた。
ーーー 2日目 ---
落ち口。
下を覗く。
150m位は、有るだろうか。
昨日残置した、カムなど回収します。
朝一番からシャーワー懸垂。。。。。
カムを回収後は、懸垂3回でスムーズに滝下へ降りれた。
滝下到着。
そして改めて4P目を見る。
凄い飛沫と瀑水の中、良いラインを引けた事に嬉しく思えた。
8P目は残念だが、心技体を磨き再び挑んでみたい5段目。
5段目が上がれたら、その上も楽しそうだったので遡行してみたいです。
下山。
滝下で、滝を眺めながら昨日の登攀の余韻に浸り、のんびり小休止をしながら下山しました。
ご一緒させて頂いたお友達に、とても感謝しております。