こんにちは。
NRです。
10月の3連休を使い、北アルプスの槍ヶ岳の北鎌尾根へ行ってきました。
8月前半に行った、
8/3~4 北アルプス前穂高岳北尾根・明神岳主稜と、同じくメンバーTJさんとSSKさんとわたくしの3人です。
伝説の岩稜に初めて挑むSSKさんとわたくし。一方TJさんは幾度と歩かれており北鎌に魅了され、心強いリーダーです。
3連休前半には、台風が低気圧に変わり、一気に冬型の気圧配置。
初日は荒れる予報。出発前にみんなで話し合い、起点を変更するかや、山を変更するかなど検討しました。
しかしみんなの意志は固く、計画通り中房温泉から入ることにしました。
ーーーー 1日目 ----

合戦尾根。
夜駐車場に着いた時は、満天の星空。
明日は晴れるかなと期待し直ぐに寝た。
朝起きると晴れている。
気分も上々。足どりも軽く尾根を登って行きます。
黄葉も綺麗で、気温も10℃前後。汗も出ない。

大天井岳方面。
雨雲が掛かっている。
なんだか怪しい天気になりそうだが、合戦尾根は穏やかであった。

燕山荘。
紅葉も終わった感じに思えた。寧ろ初冬の雰囲気があった。

大下り。
山荘で小休止して、歩き始めたが10m以上の風が吹いていた。
久しぶりに北風を受けた気がする。
とても冷たい風に、持ってきたバラクラバを装着した。
やはり暖かい。もう冬だなと感じた。

明日歩くであろう北鎌。
雲の切れ間からちらっと見えた。
嬉しかったが、今稜線を歩いていても風に煽られフラフラ。明日もこの風だったら。。。。
明日風が穏やかになることを願い歩き続けた。

大天井岳。
まだまだ稜線歩きが続く。
時に登山道が東斜面になると、一気に風が無くなり暑くなる。そしてまた西斜面になると強風で寒くなる。
そんなのを繰り返しながら歩いていた。
時折雹が降ってきて、顔に当たり痛くなってくる。

大天井ヒュッテ。
やっと辿り着いた。
真っ直ぐ歩くのが大変で、体力がだいぶ消耗していた。
小屋番の方から、明日の天気など貴重な情報を頂き、明日は晴れると!!
朗報を聞き、スイッチオン。小休止して再び歩き始めた。
もし明日天気が今日のような天気なら、ピストンで下山でも良いと思っていた。

貧乏沢。
この下りが、雨などで岩が濡れてツルツル。
浮石も多いです。そして滑らない様、慎重に下ります。ここでも雹が降ったり止んだりの繰り返しだった。

天上沢出合手前。
フィックスロープが有り、それを使い下降。
岩がヌルヌルでヒヤヒヤです。
そこから暫く下りた所で、J店長より水が涸れているかもしれないから、貧乏沢で取りなとご指南を頂きそこで明日の分も含め全員で10L以上の水を取り、更に足どりが重くなった。。。。

天上沢。
水は涸れています。

黄葉。
これはお見事。
秘境の黄葉に心が癒されます。

北鎌沢出合。
6張位のテント。この時期にしては、多いのか少ないのか分からないですが、もっと多いイメージだったが、がらんとした出合に不安にもなった。

夕食。
腹を空かしていたのでがっつり食べました。
カレーうどん・カレーライスでした。
美味しく頂き、お腹いっぱい。大満足。
1日目休憩を含め、11時間。
とても疲れ夕食後直ぐに就寝しました。
ーーーー 2日目 ----

朝食。
寝起きからがっつりお餅やうどんなど食しました。
昨晩はもの凄い雨で、沢が増水するんじゃないかと不安になった。
しかし雨音に負けず熟睡出来た。

北鎌沢。
北鎌沢出合から北鎌コルまで、標高差600m。朝一番から全開です。。。
ゴーロで昨晩の雨で岩が濡れて歩きにくいです。
左俣や支沢に入らぬように、慎重にルートを取ります。

初雪。
朝は暗くて何も分からなかったが、葉っぱの上には白いものが。
雪ですね~。
昨晩で一気に山は雪化粧してしまいました。

喜作新道の稜線。
朝陽が昇り始めました。

P8の末端。
朝陽が紅葉と相まって綺麗です。
北鎌コルからスタートしたいので右に進みます。

北鎌コル。
あともう少しです。

北鎌コルより水晶方面。
木々で視界はいまいちでしたが、木々の間から見える山々に惹かれます。
ここで小休止します。
そしてハーネスなども装着します。

北鎌尾根歩き始めます。
独標までは、低木やダケカンバや草付きが多く岩稜帯では無いです。

P8付近。

P8付近。

北鎌尾根P4を振り返る。
奥には後立山が見えます。

岩の上には薄っすら雪が付いています。

P9より独標。
独標が姿を現しました。間近でみると大きいです。
天狗の腰掛けで独標見ながら、小休止。

水晶方面。
今夏に、
8/11~14 北アルプス雲ノ平~三俣蓮華岳~鷲羽岳~水晶岳~高天原温泉を、歩いて以来の北アルプス。
その時いつか歩きたいと思っていた北鎌尾根。それが今こうして歩いていると思うと感慨深い。

P9を振り返る。

独標までもう少し。

独標基部。
ここでお二方のパーティーに出会う。
お二方は、フラットソールで直登するみたいです。
一方わたくし達は、直登に拘ることなくトラバースで行きます。

先程の基部から裏に回るとこんな感じです。
ここから直登しても楽しそうです。

独標トラバース。
トラバースも岩が切り立って落ちると危ない箇所です。

クラック。
残置スリングが有りますが、信用せず慎重に足を置いて登ります。

トラバース。
ここから独標のコルに向けてルーファイしながら進みます。
巻き過ぎると、遠くに追いやられるので基本は小さく小さく。
浮石も多いので足を置く際も慎重になります。

独標より穂先。
遂に見えました!!穂先が!!
TJさんの歓喜の声が響きます。
雲一つない天気。
素晴らしい眺望に高揚してきます。

喜びその1。

喜びその2。

没頭その1。

没頭その2。
リクエストに喜んで応えてくれるsskさん!!

sskさんの見つめる先。
硫黄尾根方面。

アルペン踊り。
風も吹いているので、程々に。。。。

富士山。
上部は霞んでいた。
ここでも小休止をした。
ここから岩峰の連続。一層気を引き締め先へ進んだ。

P11方面。
5人パーティーが歩いている。
高度感があります。

穂先に向けてスタートします。
目標とする穂先が見えているだけに、嬉しい反面歩いても歩いても中々近くならない。。

クライムダウン。
岩峰を越えると下降がある。
クライムダウンも基本を忠実に守り歩きます。

徐々に近づいてくる穂先。
この穂先を見て元気を貰い、北鎌尾根を歩いている感じがした。

直登。
登れそうな岩は巻かずに積極的に登ります。

小休止。
標高3000m付近。少しの運動で息が上がってしまいます。

笑みしか出てこない。
この時を待ち望んでいた。
昨日の雨、雹が嘘のようなこの天気。
天気そしてTJさん・sskさんに感謝しながら一歩一歩進みます。

振り返ると、独標。

P14。
穂先と言えない頂上。
それぐらい近づいたということだろう。
前穂とかから見る穂先は男らしさを感じた。
しかし北鎌から見る穂先は尖っていないような気がする。
アングルが違うだけでこれほど変わる山容。
ほんと素晴らしい山です。

立山方面。
雪で真っ白である。

再びコル。
幾度となく繰り返すアップダウン。
体力の居るコースだとつくづく思う。
穂先を見ると、左から大槍、孫、曾孫、小槍に並んで見えています。

1枚目のレリーフ。
3枚有るが、稜上を歩いていないと見ることが出来ない。

P15手前コル。
広場になっているが、風は良く通るのでそのまま通過した。

ここから傾斜が増していく。

北鎌平。
ガッツポーズのsskさん。
風は遮られ心地よい所。
水は十分に有りビバークしても良いが、3日目を考え先へ進んだ。

独標基部から順番が常に前後していたお二方。
独標直登では、フラットソールが仇となりひやひやしたよとの事でした。
雪が岩に付いていたみたいです。
お二方の息はピッタリで、お揃いの「のみすぎ」Tシャツを着用していました。
その写真はここでお見せ出来ませんが、お二方満面の笑みでした!!

登ってきた北鎌を振り返る。

東鎌尾根。
雪付いているのが分かると思います。山頂付近も雪が付いてやらしい感じです。

2枚目のレリーフ。

3枚目のレリーフ。
3枚全て見ることが出来た。

穂先直下。
斜度は更に増してきた。

チムニーから右のカンテを登ります。
最後の最後。
ロープを出して安全に通過します。
sskさんから登りたそうな顔しているからNRくん良いよと。
(内心はヘロヘロでsskさん頼みますだった。。。)

TJさんの登攀。

sskさんの登攀。

穂先直下より北鎌尾根を望む。

上を見上げると・・・・
多くの登山者が。
長かった北鎌。
この尾根を歩くために、長い時間を掛けて歩いてきた。
この上を登ったら、終わりかなと思うと悲しかった。

北鎌尾根。
祠の横から槍ヶ岳の頂上に出た。
3人で喜びを分かち合った。
とてもとてもうれしかった。
このピークに立つために、長い時間を費やした。
疲労感とかが吹っ飛び、達成感でいっぱいだった。

前穂北尾根。
360度素晴らしい眺望になっていた。
しばらくすると梯子の方からどこかで聞いた声が・・・お友達のKさんでした。
しかもsskさんともお知り合いみたいで、、、
いや~世の中狭いな~。

下山。
談義も程々に、山頂からの眺望を堪能し下ります。

青空と穂先。
文句の付けようが無いですね。

振り返って見てしまいます。

北鎌尾根。
北鎌を横目にどんどん高度を下げて行きます。

日の入り。
穂高連峰に日が沈みます。

北鎌を見つめるTJさん。

キムチきしめん。
辛くて体が熱くなります。

中華丼。
今夜もがっつり食しました。
2日目休憩含め、11時間。
この日も夕食後は直ぐに就寝。
ーーーー 3日目 ----
昨日の北鎌尾根の興奮が冷めやらず、なかなか寝付けなかった。
やっと寝ても夜中1時に起きた。
TJさんが起きたついでに今から起きて準備・行動しませんかと、話しを持ち掛けたら承諾して頂きすぐさま食事に取り掛かる。

朝食。
満腹になり今日も一日頑張れそうです。

東鎌尾根。
ここも初めて歩く尾根。
ヘッデン付けてスタートした。
梯子や鎖が有り、真っ暗で高度感も分からないが慎重に歩きます。

北鎌尾根。
辺りが明るくなり振り返ると、昨日歩いた北鎌が。

日が昇り紅く染まり始めます。

西岳。
朝陽が眩しいです。

北鎌を望むTJさん。
ここで小休止します。
あの尾根を見ていると、昨日の山行が鮮明に蘇ってきます。

西岳よりヒュッテを振り返ります。
北尾根がよく見えます。

北鎌を横目に進みます。

大天井方面。

北鎌。

北鎌の全貌が見えます。

ビックリ平。
大天井までもう少しです。

大天井ヒュッテ。
無事戻ってきました。今日で小屋閉めなので片付けなどで大忙しです。
そんな中でも、小池さんが昨日天気良くて良かったね~とお声を掛けてくれました。
帰る際も手を振って、見送ってくれましたm(__)m

歩くにつれ、北鎌がぼんやりしてくる。

燕山荘までまだまだ遠いです。

振り返る。

これを登れば燕山荘に着きます。

水晶方面はガスが出てきました。

山荘到着。
ここからは下り。
この下りがまた辛い。

合戦尾根。

これが最後の穂先。
3日間槍ヶ岳の穂先だけを目指し歩き続け、そして穂先を横目に下山していく。
なんて素晴らしいコースなんだと思う。

無事登山口に到着。
今日は休憩を含め12時間行動。
3日間合計で休憩を含め34時間行動。
水、食量などは殆ど担いで歩いた。最後に水を燕山荘で500ml買った。
北鎌を登高するには、①体力②岩稜で着実に行動する登高技術③ルーファイ、と書かれている。
この3日間体力を切らさず躍動的に動けたのは、美味しい料理を作ってくれるTJさん・沢山の食材を担いでくれたsskさん・水を担いだNR。3人が居たからなんですよね。皆様に感謝感謝ですm(__)m
そして帰路は温泉浸かり、蕎麦を食し、携帯電話で渋滞情報見たら中津川から40km程の渋滞。。。
久々電波が立って携帯が壊れたのかと思い、TJさんにも確認してもらったらやはり大渋滞だった。。。
しかし渋滞も中津川に着いたころには、だいぶ解消されスムーズに帰れました。
長々と最後までお読み頂きありがとうございました。