どもseitarouです。
突然ですが、夢が一つ叶った。
忘れられた壁、P5フランケに2つのルートを築く事ができました。
・カラスの涙(5.11a/3ピッチ)
・マジカルミステリーツアー(A0/5.10b)
P5フランケは忘れられた壁と先述しましたが、
40年前に人工での開拓が幾つかされ、以降ほとんど登られる事がありませんでした。
しかし、藤内壁から沢を挟んで正面に見える50m近いスケールや山中にある独特の雰囲気は、私の心をいつもワクワクさせてくれる。
いつか力が付いたら、あの壁を自分が開拓しよう!
そう思っていたのです。
早速ルートの説明です。
ルート名:カラスの涙(3P・5.11a)
アプローチは藤内沢のマキ道を登り、藤内滝の上です。
人工ルートの柴田ルートとスタートは同じ。
余談になりますが、今回、初登にあたってビレーしてくれたのは人工ルート初登者の柴田さんでした。
パートナーが中々見つからず、柴田さんに電話したら二つ返事でOKしてくれた。
とてもうれしかった。
1P目(5.10d)

離陸にハンガーボルトが一つ。
クラックに沿ってテラスまで10mくらい。
中間の小テラスからカンテを跨いでダブルクラックになっていますが限定はありません。
2P目(5.11a)

いつも湿っぽいワイドクラックから離陸。
途中、明確なスタンスがある場所で、左のフィンガークラックへトラバースします。
後はクラックを伝ってテラスまで、テラスに出てからやや左に終了点があります。
見た目は傾斜が無さそうですが、登ってみると薄く被ってる様に体感します。
5.11あってほしいな。
オールナチュラルプロテクションの充実したピッチ。
3P目(5.10c)

2P目終了点から左の方を見ると、古いハンガーボルトがいくつか見えます。
そこからカンテ沿いに右上するクラックを登る。
クラックは5.10a程の快適なハンドクラック。
小テラスに出てからボルト2つを繋ぐバランシーなフェース。
大きなテラスにラッペル用のリング付きボルトがあります。
2回の懸垂で取り付きまで降りれます。
また、終了点から前尾根まで10m程度、尾根上に出ればP5藤内沢ルートの取り付きに出ます。
名前:マジカルミステリーツアー(A0/5.10b)

カラスの涙1P目の終了点から左にトラバースしてスタートします。
3m程のスラブトラバースから始まりますが、そこがどうしても解決できずA0になってしましました。
ハンガーボルトを一つ打ってあります。
私では力及びませんでしたが、スラブの上手な人なら十分できると思います。
志ある方に託します。是非、フリー化してください。
そこから先はオールナチュプロ。
クラックとスタンスを繋いで、ハング下を左上しながら大きな凹角に入っていく。
アルパインっぽい雰囲気があって、とても楽しい。
リード/フォローで登らないと、ロープの回収にはリスクがあります。
スケールは35mくらい。
ルートの全体像。

赤が カラスの涙 1P~2P目
黄色が マジカルミステリーツアー
別の角度から

カラスの涙 2P~3P目
ギアは両ルートともC0.4~C4を1セット。
ナッツ中間サイズ。
マジカルミステリーツアーでは伸ばし用のスリングが多数いります(5本以上)。
ルート全体を通してフェーシーなムーブが多く、ジャミング主体のクラックばかりやっている私には
グレード感覚が良くわかりませんでした。
なのでグレードは暫定です。
登られた方の意見を聞いて、適切に対応したいと思っています。
是非、感想をお聞かせください。
この壁にはまだまだ可能性がたくさんあって、他にも掃除している場所がいくつかあります。
また随時報告していきたいと思っています。
初登という行為自体は初めてではありませんでしたが、
ルートを構想して、何日もかけて掃除、支点整備をするという経緯は初めてで
それが一つ完結できたのは感無量でした。
こんな楽しい遊びは他にない!!
最終ピッチのテラスでは素晴らしい景色と、いい風が吹いてました。