tamaです(*'▽'*)♪
久しぶりの友人とふたりで、tamaにとっては今夏初となる、北アルプスの稜線歩きへ行ってきました!
天候不順でタイミングが合わなかったとはいえ、その事実に自分でもびっくり(笑)
「さてどこへ行く?」となって、友人があげてきた行き先候補が「餓鬼岳」
・・・・・さすが、コアなところを選んできますね(^。^;)
この友人、普段から少し変わったところ(いい意味ですので誤解のないようにw)を歩き回ってるので、どこを選んでくるか楽しみにしていましたが…やはりです。
私自身も、燕岳から繋がるこの稜線を歩いてみたいと、ずっと思っていたので、これはチャンス!とすぐに同意(*'▽'*)♪
そうと決まれば、今度はルート取りをどうするかです。
「1泊で中房〜燕岳〜餓鬼岳だと厳しいかな?」「東沢乗越くらいが妥当かな?」と、その行程を相談中、tamaがポロリとこぼした「唐沢岳も行ってみたいんだけど、往復のCTを考えたら1泊だと厳しいよね…。」という言葉。
それに返ってってきたのは「それなら是非行こう!」「朝イチで往復して頑張れば行けるでしょ♪」という乗り気な反応!
へなちょこtamaとしては少し不安もありますが、確かに長丁場にはなるけれど、頑張れば不可能ではないルート。
なら、行くしかないでしょ!唐沢岳!!
さすがに「燕岳も!」と欲張るのは、自分たちのペースでは不可能なので、白沢口〜餓鬼岳〜唐沢岳ピストン〜東沢乗越〜中房温泉にルートを決定(*'▽'*)♪
あとは、その時を待つばかりとなりました。
さて、いよいよその時がきました!
土曜日昼頃には雨があがって天気が安定する予報だったので、予定変更せずに朝だけ頑張れば最高の稜線になるか…?と最後まで迷いましたが、日月の予報はかなり安定していたので、ずらせるものならそれが1番安心で快適か!?
どちらからのルートを取っても沢筋をあがることになるので、万全を期して出発を1日遅らせることにした私達。
もともとの住まいが離れていることもあり、現地(安曇野)集合にしたので、せっかく2台あるなら…と、車を乗り分けすることに。
土曜の夜に、下山口になる中房温泉へと車をデポしに向かいましたが、既に至るところに車が溢れていて、駐車スペースは微塵も残っていませんでした(-_-;A)
シーズン休日のメジャーな登山口が、これほどの状況だとは…想像以上でした。
完全にナメていた私達の完敗です(´;ω;`)(笑)
最終バスに間に合わない可能性が高いので、できれば登山口に車を置いていきたかったのですが、仕方ありません。
「山のたこ平」にある登山者駐車場まで戻り、そこに車をデポして白沢口へ移動。
白沢口も沢山の車がありましたが、まだ数台ぶんの駐車スペースが残っていて幸運でした。
(真っ暗だったので写真は夜が明けてから撮りましたが、残っていた数台のスペースは既に埋まっていました。)
迎えた朝。
登山口から林道に入り、標識を目印に登山道に入って進んでいくと、程なくして沢筋へと出ました。
時々、緊張の梯子場や鎖場が出てきますが、道は思ったよりも安定していて分かりやすい感じ。
水の流れる音も耳に心地よく、しかも沢筋はやはり涼しいのがいい!
素晴らしい滝も見られて、わくわくです(*'▽'*)♪
しかも親切なことに「1/6」「2/6」…と、水場毎に表示があり、最終水場もはっきりと標識が!
初めてのルートは最終水場を見落とさないかドキドキするので、これはとても有難かったです。
最終水場で水を汲み、小休止(*'▽'*)♪
沢から離れると際どい歩きは無くなりましたが、勾配がけっこう強く、なかなかハードな登り。
水を5ℓ汲んだことで、急にずっしり感を増したザックが堪えます(^。^;)
水から離れ、風もなく、ほぼ登りっぱなし…となると、流石に暑くて汗だくに。
大凪山は標識がなかったらわからない感じ。
いったいどこがピークなん?(笑)
ひと山越えても楽にはならず、更にキツくなる坂を休み休み登る。
まだかまだかと思いながら、九十九折の急坂を登りきると…お!あれは!?
ようやく餓鬼岳小屋に到着(*'▽'*)♪
ここから山頂までは10分程。
東面にはガスが湧いてきていましたが、それがまた稜線を際立たせて、何ともいい雰囲気です♥
槍・穂高や裏銀座方面の遠景はガスに隠れて見えず…翌日に期待したいところ。
餓鬼岳〜唐沢岳の道は、初めのうちはなだらかで眺めも良く快適!
コマクサも咲いていて、とっても幸せな道(*'▽'*)♪
けれど、展望台を過ぎた所で激下りになったかと思ったら、山3つぶんの激しいアップダウンを繰り返す、これまたハードな道のりに突入!
樹林の中は意外と涼しく、緑を感じながら歩くのは、展望こそないけれど中々気持ちいいのが救いでした(笑)
時折出現する岩場には、適当な所にロープが整備されていて安心感がありましたが…
最後のピークに近づくと「登りはともかく、ここを本当に下れるのか!?」と心配になるような岩場も。
スラブ苦手だし、ザレた斜面も苦手なtamaには、その下りとなると、かなりの緊張を強いられること間違い無しΣ(゚д゚lll)!
そんな心配をしながらも進み、ようやく着きました!
幕岩アイスに行った時から気になっていた、これが唐沢岳(*'▽'*)♪
一般道では餓鬼岳からのピストンのみのアプローチで、ここが終点。
ですが、幕岩のほうからも歩きで登れるルートがあるそうで、記録も探すと見つかります。
siさんは「ダムから行ったら?」と笑ってましたが、tamaだけでは無謀かと地図にある道を選択しましたが…
一般道でもこんなにハードとは、唐沢岳恐るべし!でした(笑)
ピークからの眺めは、もう、最高としか言えません(*'▽'*)♪
360°の大パノラマ!
どこを見ても素敵です♥
いつまでも留まっていたいですが、そうもいかないのが残念!
さあ、ながーーーーい道程を戻ります。
下りはどうなることかと心配した数箇所の岩場は、意外とスムーズに通過できてホッとしました。
行きと同様、激しいアップダウンですが、樹林を抜けて小ピークに出る度に素敵な眺めが(*'▽'*)♪
唐沢岳方面を振り返って見ると…おおーーー!あんなに遠くまで行ってきたんだなあ。
どちらを見ても眺めが良く、いい気分♪
ついつい足が止まりますが、まだまだ先は長いんです。
餓鬼岳まで戻ってきたら、今度は小屋を通過して燕岳方面へ。
できれば燕岳まで歩いてみたいけど、日程が1泊しかとれないので東沢乗越から下りる予定です。
このルートは歩いたことないし、それこそこんな機会がないと歩かないだろうから楽しみ(*'▽'*)♪
「剣ズリ」辺りが険しいらしいと聞いて楽しみに(不安に?)していましたが…
唐沢岳の岩場の後だったからなのか、険しさだけではどこが剣ズリかよく判らない(;>_<;)
地図で確認したけど、結局よく判らないまま…通過した?のかな??
しかしまあ、引き続き、激しいアップダウンの連続!
樹林帯に潜ったかと思ったら、再び登り返し…
あんまり繰り返すものだから「またかよ!」と悪態つきながら笑えてきた。
いい加減、おなかいっぱいです(笑)
東沢岳を過ぎ、何となくそろそろか?という印象を受けながら下っていくと…
出た!やっとこ着きました、東沢乗越です!
でも、ここからがまだまだ長い下りなんだよねぇ…。
CT通り下りられたとしても、最終バスには間に合いそうにない感じです。
やっぱりね。これは想定内w
下り始めはガレた急坂で、ちょっとドキドキΣ(゚д゚lll)
思わず草を掴んだら、トゲトゲだらけのやつでダメージ大!なんてことも(笑)
西大ホラ沢出合いを過ぎたら、今度は沢筋に突入!
藪こぎチックな草叢を歩いたり、ゴロゴロ河原を歩いたり、渡渉したり…
踏み跡がしっかりする所もあれば、薄くて見落としそうになる所もあり、よく考えて進みます。
しかしまあ、下りだというのに、歩いても歩いても標高は下がらない(笑)
ほぼ水平移動。
というか、岸を巻いて進むため、またも激しいアップダウンの繰り返し。
いやあ、参った(*´д`*)
でも、ガレた急坂よりはこちらの方が得意系?なtama
歩くのは遅いけど、10時間越え行動は慣れているので、ペースは落ちずにむしろ快調♪
下りで勢いを殺すのは疲れるので、ガンガン歩こう!!と突き進む(笑)
少し疲れのでてきた友人を、所々で待っては進むを繰り返し…
しばらく似たような高巻きが続きましたが、少し様子が変わる場所に出ました。
一旦沢床に下りて、対岸の巻道に渡ったら、程なくして吊り橋が見えました。
これを渡ると、一気に人工物の気配が増え…
あ!なんか建物がある!温泉かな?
浴衣を着て歩いている人の姿も発見しました。
道標もあり…
あ、やっぱり向こうに行けば温泉です♨
バス停は反対側。
やったあ!ここまで来れば、もう安心(*'▽'*)♪
中房温泉を通過!
というか、この道を登りにしていたら、登山口発見が最初の核心だったかも(笑)
道標があるにはあるけど、奥まった場所だから、ここにあるって知らなかったらわからない気がする…
合戦尾根への登山口を通過して、バスターミナルへ。
バスはもうないので、タクシー会社に電話をして待つことに。
40分程かかるということで、片付けながらのんびり待っていたら、ソロのおじ様に声をかけられました。
おじ様も車がないとのことで、乗り合いで帰れることになり、こちらとしても有難い話♪
山のたこ平でデポ車に乗り換え、まずは温泉&食事(*'▽'*)♪
友人お気に入りという「富士尾山荘」さんへ。
サッパリと疲れと汚れを洗い流し、お蕎麦を戴きました!
食堂ではおじ様にも再会。
またお話できたうえ、ノンアルビールまでご馳走して戴きhappy♥
ほっこりしたところで、登山口にデポした車を取りに行かなくては!と向かいます。
当然といえば当然ですが、あんなに並んでいた車は既になく、ポツリと一台だけ残されていました。
ガッツリ歩けた2日間。
ひとりだったらメゲそうな道程でしたが、友人のおかげで楽しく頑張れましたp(*^-^*)q
またどこか一緒に歩けたらいいなあ…♥